電車とバスの博物館

 近所の東急田園都市線宮崎台駅の傍らにある『電車とバスの博物館』に行ってきた。

 筆者は都心に出向くときによく宮崎台駅を利用するのだが、その小じんまりとした博物館の存在は数年前から認めていた。ぶっちゃけ「へぇ、変わったものがいつの間に出来たなぁ」程度の認識で今まで歯牙にもかけていなかったのだが、現在こうして毎週更新のブログを始めており、さらにテーマは「周辺地域情報」。なれば電車とバスの博物館はぜひともネタにしなければならぬと思い立ったが吉日。とうとう足を運んでしまったという次第である。

 当日、宮崎台駅へと赴き券売機で入場チケットを購入。なんと入り口は駅の改札口を模したもの、チケットのQRコードをかざすと扉が開いて入場できるという粋な赴きである(感の鈍い筆者は入場の仕方がすぐに分からず、スタッフさんに聞いてしまうという情けない醜態を晒す)。

 館内は地下2階まであり、B1フロアは田園都市線の模型等が展示されている「パノラマワールド」、B2フロアは実物大の電車やバスのレプリカに乗車・体験できる「シミュレータワールド」と子供向けスペース「キッズワールド」がある。さすが博物館というだけあり、東急の歴史年表にはじまり昭和39年の高津駅を再現したものがあるなど、興味を惹かれる歴史資料に溢れていた。

 しかしながら、個人的にとくに強く印象に残ったのは模型展示エリアにあるジオラマシミュレータだった。モノレール模型の先頭部に小型カメラが設置されており、そのカメラの映像を画面で見ながら操縦機器を模したシミュレータマシンで電車を制動し、さながら運転手になって電車を動かしているような感覚を味わうことができる。電車好きな子供だけでなく、少年時代に車掌さんに憧れた人にはたまらないだろう。

 電車とバスの博物館は乗り物好きな子供にとどまらず、バス・電車通、とくに田園都市線マニアにぜひともオススメである。もし自分がそうであったらきっと死ぬほど楽しかったに違いない。そう断言できてしまうほど、小粒ながらも濃密で充実した時間を過ごせた

 

電車とバスの博物館|東急電鉄